taro Mayo
2007年10月30日 20:46
ロイツマ・ガール(Loituma Girl)とはロイツマの
歌うフィンランド民謡『イエヴァン・ポルッカ』に
日本のアニメ『BLEACH』のキャラクターである
井上織姫が長ネギを回す4フレームのシーンを
組み合わせたフラッシュアニメーションである。
ここで流れる歌は26秒間が無限ループになっている。
その元気の出る歌声と井上織姫の朗らかな表情、
背景の変な渦巻き模様、そして長ネギを回す馬鹿げた行為が相まって、
このアニメーションは一般的に非常に愉快ととらえられ、
4chanなどの掲示板サイトを通してインターネット中の多くの人に広がっていった。
そのブームの始まりは2006年の4月下旬頃だと推定される。
ちなみに、この画像がアニメにおいてどんなシーンかというと、
車に轢かれそうになった井上織姫が主人公たちに助けられた後、
自分と夕食の食材(ネギ・バナナ・ようかん・バター)の無事を喜びながら
冗談交じりにネギを振り回す場面である。
ネギ含めた食材の数々は明らかに
一つの献立とは思えない組み合わせのため、
そのユーモアを活かす為に底抜けに明るい笑顔で描かれている。
フラッシュで使用されている歌の
第5節後半と第6節の歌詞はスキャットになっている。
これは意味を持たない出鱈目で、
ロイツマがアカペラで歌う際に付け加えた部分であるため、
公式の歌詞には含まれない。
ただし、その中で「クリカン・クッカ・ヤ・キヴィカン・クー」と聴こえる部分については
フィンランド語で「キヴィッカの花とキヴィッカの月」という意味になる。
この間奏の部分には正確な歌詞はなく歌い手ごとの即興に任せられ、
歌詞の中には含まれていない。
現在、このフラッシュをパロディにしたいくつもの動画や歌のリミックスが出回っている。
オランダではSMS2.tvという企業が著作権保持者に承諾を取らずに
携帯電話の動画として売ろうとしたことがあった。
そのときには"Meisje met de Prei"(「ニラを持っている少女」)と宣伝された。
ロシアではそのソングクリップを売っている。
アニメの元ネタを提供する形となった日本では、
いわば逆輸入の形で知られ一時的に流行することになったが、
欧米ほどには長続きせず2007年春頃には一旦沈静化した。
しかし、同年8月31日に発売されたデスクトップミュージックソフト「初音ミク」を使用して
『イエヴァン・ポルッカ』を歌わせ、
それに合わせて同ソフトのイメージキャラクターのデフォルメキャラ「はちゅねミク」が
長ネギを振り回すというパロディ動画がニコニコ動画で大人気となったことで
再び人気を盛り返している。
2007年9月に発売されたBLEACH 〜ブレイド・バトラーズ2nd〜
というプレイステーション2のBLEACHのゲームでは
上記の何気ないワンシーンだったのがweb上にクローズアップされたことで
隠し要素として井上織姫に長ネギを持たせることが可能になった。